特集 高齢者の自動車運転を支援する
コラム:後期高齢者の運転実態—高齢者講習時における調査
藤田 佳男
1,2
,
三村 將
2
,
元木 順子
2
,
島田 直樹
3
,
飯島 節
4
Yoshio Fujita
1,2
,
Masaru Mimura
2
,
Junko Motoki
2
,
Naoki Shimada
3
,
Setsu Iijima
4
1千葉県立保健医療大学
2慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室
3国際医療福祉大学基礎医学研究センター
4国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局
pp.1010-1012
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201057
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はじめに
近年,高齢者が関与する事故は増加傾向にあり1),さらに今後10年で免許保有者の3人に1人は65歳以上となることが予測されている2).高齢運転者対策の一環として,75歳以上の方の免許更新時に認知機能検査が義務づけられているが,交通事故と認知機能の関係は十分検証されているとはいえない.また,認知機能が低下していても事故を起こさない高齢者も存在し3),運転実態を知ったうえでの指導が望まれる.そこでわれわれは,2009年(平成21年)に後期高齢者の運転実態を調べることを目的として調査を行い,米国運転リハビリカンファレンス〔The Association for Driver Rehabilitation Specialists(ADED)Conference 2013〕で報告した.以下にその抜粋を紹介する.
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