増刊号 上肢・手の機能と作業療法—子どもから大人まで
第3章 疾患別 上肢・手の困難事例へのアプローチ—具体的介入例とポイント
9 上肢切断
大庭 潤平
1
,
柴田 八衣子
2
Jumpei Oba
1
,
Yaeko Shibata
2
1神戸学院大学
2兵庫県立リハビリテーション中央病院
pp.789-794
発行日 2017年7月20日
Published Date 2017/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201005
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はじめに
切断(amputation)とは,四肢の一部を切離された場合,離断(disarticulation)とは,関節の部分で切離された場合をいう1).また上肢切断とは,手部(手指含む)・前腕・上腕・肩甲帯を切断した場合をいう.その原因は,疾病や事故等,さまざまであり,年齢や性別を問わず誰もがなり得る.また,生まれつきに四肢の一部が欠如している場合を先天性四肢欠損と呼ぶ.ここでは,これらを総じて「切断」として表現する.
上肢切断者への作業療法では,義手操作および残された手・腕に対するアプローチを行うことが求められる.今回,OTがアプローチする上肢切断後の断端部と残存肢および義手操作のためのポイントを解説する.
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