新しいキットの紹介
血中インドシアニングリーンの安定性に関する検討
二俣 秀夫
1
,
吉田 章子
1
,
清水 尚子
1
,
米谷 正子
1
,
西部 万千子
1
,
松原 藤継
1
1金沢大病院検査部
pp.320-322
発行日 1974年3月15日
Published Date 1974/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908476
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
インドシアニングリーン(ICG)血中15分停滞率の測定は,プロムスルホンフタレイン(BSP)検査と並んで,肝排泄機能,肝実質障害の判定に重要な検査法とされており,その測定法も近年,簡便ですぐれた方法が開発され1-3),一般に広く実施されてきている.しかし血中ICGの安定性については,比較的短時間でその吸収が減少するという報告が多く4-6),このことが測定値の精度に影響したり,採血後ただちに測定できない一般開業医などの施設では実施されがたい一因となっている.
われわれは,すでに,ICG水溶液がきわめて不安定であるが,これに界面活性剤(Brij-35)を添加することにより,著しく安定化することを確認しており3),これらのことを含めて,血中ICGの安定性について若干の検討を行った.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.