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事例提示
Aさん,80代前半,女性.要介護度2,寝たきり度A1,認知症自立度Ⅰ
病歴・入院歴:右視床出血(X年発症)後の左片麻痺に対して,a病院で外来リハを受ける.X+3年に構音障害が出現し,頭部CTにて左被殻出血を認め,b病院に入院となった.保存的加療とリハを行い,c病院(回復期)に転院.その後自宅退院し,3日後より訪問リハを開始した.退院3カ月目にインフルエンザによりベッド上での生活となったことをきっかけに,急性増悪で2週間の集中訪問リハを実施したところADLが改善した.現在は入浴以外のセルフケアは自立している.高血圧症,左網膜剝離術後.
家族:夫,長女との三人暮らし(長女は仕事で日中不在).主介護者は夫で,調理や掃除,買い物,ゴミだし等を行うが,更衣や入浴等の身体介護には抵抗感がある.夫は週2回ほど社交ダンスのサークルに参加し,家を留守にすることも多い.Aさんに対しての口調は強め.
生活歴・職歴:他県出身で料亭等で働いていた.20代のとき仕事で上京.結婚し,専業主婦となる.60代で現在の住居に転居し,友人との交流もなくなった.編み物や洋裁等,細かい作業を好む.社交的だが,身体を動かす運動は苦手で,最近は自宅でテレビを観ているか寝ている時間が長い.読書や細かい手芸は目が悪くてできないという発言もある.
処方薬(朝-昼-夕-就寝前):アムロジピンベシル酸塩OD 2.5mg 1錠(降圧剤)1-0-0-0,ファモチジンOD 10mg 1錠(消化性潰瘍治療薬)1-0-0-0,レバミピド100mg 1錠(消化性潰瘍治療薬)1-0-0-0,ドロキシドパOD 100mg 1錠(パーキンソン病治療薬)1-0-0-0,エルデカルシトール0.75μg 1錠(骨・カルシウム代謝薬)1-0-0-0,レボセチリジン塩酸塩5mg 1錠(抗アレルギー薬)0-0-1-0
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