増刊号 実践に役立つ! 生活行為向上マネジメント
第1章 総論
column 1 生活行為向上マネジメントと生活行為向上リハビリテーション
宮内 順子
1
Junko Miyauchi
1
1介護老人保健施設ぺあれんと
pp.802-804
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200650
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記憶は定かではないが,老人保健施設協会が主催するある研修会でお会いした一般社団法人日本作業療法士協会理事 土井勝幸氏からの「今度研究事業やるから,協力してね」という一声で,2009年(平成21年)4月からの研究事業の研究協力者として,生活行為向上マネジメント(以下,MTDLP)の世界に足を踏み入れた.気がつけばいつの間にか委員となり,今はその渦に巻き込まれ,さまざまな出会いを経験する貴重な機会をいただいている.
さて,MTDLPと生活行為向上リハビリテーション(以下,生活行為向上リハ).似て非なるもの?? MTDLPは,OTの思考過程を「見える化」し,「30cmのものさし」のようにOTが使いこなせるよう長年にわたって協会が研究,作成したツールであり,OTの頭の中を書面に落とし込んだものである.一方,生活行為向上リハは,2015年(平成27年)の介護保険制度改定時に新たに新設された,通所リハにおける「活動と参加」に焦点を当てたもので,MTDLPの考え方を基に設けられたものではあるが,介護保険制度の中では,決められた要件を満たせばOTだけでなく,PT,STでも実施可能なものであり,この部分が混乱を招く一因であるかもしれない.
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