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特集 患者の主体性を支える作業療法
—患者の主体性を支えた実践例④—対象者の主体性を引き出し,その人らしい生活を支える作業療法の実践
Practice of occupational therapy to support initiative of patients
香山 明美
1
Akemi Kayama
1
1みやぎ心のケアセンター
pp.991-995
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200693
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Key Questions
Q1:対象者が自分で決定し,行動するための前段階で必要な支援とは?
Q2:対象者の主体性を引き出す作業療法の構造とは?
Q3:その人らしさを引き出すための支援とは?
はじめに
作業療法を実践していくうえで,対象者の主体性を引き出すかかわりが,支援の基盤として重要なことである.筆者は精神科病院において,統合失調症の方を中心に,長い間OTとして支援を行ってきた.長期入院の方の退院促進を進めていく際にも,退院に意欲がもてない状況になった対象者の主体性を引き出すことが課題となってきたし,地域で生活をしていこうとする対象者も,自らの人生を自らの意志で選択していけるように支援することが重要であった.いつも主体性を引き出すことを考え続けてきた.
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