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特集 患者の主体性を支える作業療法
—患者の主体性を支えた実践例③—社会的行動障害のある患者に対しての訪問リハの経験
Experience of home care rehabilitation to the patients with social behavior disorder
齋藤 正洋
1
Masahiro Saito
1
1東京都リハビリテーション病院
pp.986-990
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200692
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Key Questions
Q1:OTが行うフォーマル,インフォーマルサービスとの関係づくりとは?
Q2:本人の強みを活かした家族支援とは?
Q3:社会的行動障害のある患者の主体性を引き出すかかわりとは?
はじめに
訪問リハビリテーション(以下,訪問OT)では,患者の主体性を支えることが最も重要である.しかし近年,通所・訪問OTの支援は患者の心身機能面に偏っており,個人因子や環境因子等を含めた多方面からの支援が不十分なことが指摘されている.
筆者は,「患者の主体性を支える作業療法」のキーワードとして,「問題点・強みの把握」,「家族支援」,「多職種協働」,「仕かけづくり」を挙げたい.訪問OTで個人因子・環境因子の“強み”を活かし,主体的に活動できる役割獲得と家族の介護負担軽減を目標に,筆者が介入した事例を通して,これらのキーワードを説明する.
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