一頁講座 社会リハビリテーション・2
対象と主体の特性
大塚 達雄
1
1同志社大学
pp.381
発行日 1982年3月10日
Published Date 1982/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104726
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1.対象とは
ふつうリハビリテーションの対象といえば,障害をもつ人達ということになろう.たとえば,医学リハビリテーションなどでは,対象を障害者に限定できそうにみえる.しかし,障害児を例にとれば,親も含めて対象と考えないと療育の効果は上らないだろう.
社会リハビリテーションといえば,対象はさらに拡げられる.障害をもつ人を中心に,その人をとりまく家族・地域社会など周囲の環境まで対象としなければならない.周囲の環境には,住宅や職場や公共建築物などの建物・道路・乗物等々のハード面や,人の意識・態度・行動などのソフト面など,さまざまなものが含まれる.
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