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特集 患者の主体性を支える作業療法
—患者の主体性を支えた実践例①—これまでの実践を振り返って考える患者の主体性
Looking back on my own occupational therapy in terms of patients' initiative
中村 春基
1,2
Haruki Nakamura
1,2
1一般社団法人日本作業療法士協会
2兵庫県立総合リハビリテーションセンター
pp.977-982
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200690
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Key Questions
Q1:患者の不平,不満は宝物?
Q2:なぜ,主体性を引き出せないのか?
Q3:確かな知識と技術の先にあるものは?
はじめに
人は1人では生きていけない.また,人は作業なしでは生きていけない.作業を行うことで,自分らしさを確認し,生きる糧を得,役割や価値,自己と他者等,社会人として,個人としての存在を自覚できる.その中でのOTの役割は,「作業」の保障に尽きる.「ひとは作業をすることで元気になれる」という作業療法の理念は普遍的であり,OTは,それを具現化できる人材であり続けなければならない.
本稿では,あらためて「私の41年の作業療法が患者の役に立っていたのか?」,「患者の主体性を支えた作業療法を実践してきたのか?」を振り返り,利用者の主体性を支える作業療法について述べる.
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