増刊号 実践に役立つ! 生活行為向上マネジメント
第4章 教育現場での実践例
column 4 生活行為向上マネジメントをうまく実践できなかった要因—通所系施設の場合
竹内 さをり
1
Saori Takeuchi
1
1甲南女子大学
pp.951-953
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200681
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はじめに
生活行為向上マネジメント(以下,MTDLP)は現在,高齢者領域を中心にさまざまな機関で活用され一定の効果を上げている.一方,MTDLPがうまく導入できない事例を経験することもある.
MTDLPは,2008年度(平成20年度)から一般社団法人日本作業療法士協会が受諾した厚生労働省老人保健健康増進等事業による研究により開発された.その結果を基に,本稿では,通所リハや通所介護といった通所系施設での導入において,うまく活用できない,実施が難しかった内容とその解決方法について報告する.
上記研究事業で集計された協力施設からの実施後アンケート結果から,①MTDLPの導入,②実践,③他職種との連携時に困難がうかがわれた.これら3つの視点の具体的内容と,その対応について示す.
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