増刊号 実践に役立つ! 生活行為向上マネジメント
第3章 生活行為向上マネジメントの運用と効果—多職種連携における活用
column 3 生活行為向上マネジメントをうまく実践できなかった要因—介護老人保健施設入所の場合
渡邊 基子
1
Motoko Watanabe
1
1介護老人保健施設ゆうゆう
pp.927-929
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200676
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はじめに
生活行為向上マネジメント(以下,MTDLP)は,2010年度(平成22年度)および2011年度(23年度)の研究事業1,2)において,介護老人保健施設(以下,老健)の入所者のADLや健康関連QOLに効果があることが立証された.また,研究事業に参加した9割のOTが対象者の変化,特に精神心理面の変化も感じていた.MTDLPを用いることでOT自身の視点が変わり,かかわりの多様性が生まれることもわかった.このように,MTDLPの有効性を実感したOTは多かったものの,臨床場面で広く活用するための課題もアンケート調査2)より明らかとなった.
本稿では,研究事業におけるアンケート調査より明らかとなった課題と,それに対する対応策について述べる.
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