増刊号 認知症と作業療法
第1章 認知症とは
14 —認知症の評価②—生活行為向上マネジメント(MTDLP)—その内容と実践事例の報告
竹内 さをり
1
,
谷川 真澄
2
Saori Takeuchi
1
,
Masumi Tanikawa
2
1甲南女子大学
2有限会社なるざ
pp.628-636
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200266
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
認知症の方の支援を考えるうえで,その方がこれまで何を大切にされていたのか,これまでできていた行為がどのような要因によって困難になっているのかを知ることが必要である.その評価のためには,認知症による心身機能・身体構造,活動,参加への影響に加え,対象となる方の生活史や環境等,多方面の情報を得て考えることが大切である.
生活行為向上マネジメントは,対象者の大切にしている生活行為を把握し,総体的に対象をとらえる視点を有しており,認知症の方の評価,支援を検討するうえで有効に活用できるツールである.本稿では,まず竹内が生活行為向上マネジメントの概要とそのプロセスを示し,後半は谷川より認知症の方への実践例を報告する.
Copyright © 2015, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.