増刊号 実践に役立つ! 生活行為向上マネジメント
第3章 生活行為向上マネジメントの運用と効果—多職種連携における活用
column 2 生活行為向上マネジメントをうまく実践できなかった要因—医療機関の場合
長谷川 敬一
1
Keiichi Hasegawa
1
1竹田綜合病院
pp.924-926
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200675
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はじめに
生活行為向上マネジメント(以下,MTDLP)は,通所リハや通所介護といった通所系施設で効果検証し,開発された経緯がある.このため開発当初は介護保険施設での使用が中心と考えられたが,医療でも活用できないかということで,2011年度(平成23年度)から医療機関の急性期・回復期での活用が試みられた.急性期での活用に疑問の声もあったが,研究事業で全国7つの脳卒中急性期病院での活用が試みられ,重篤で意識障害がない等のいくつかの条件を除けば活用可能だということがわかった1).翌年には8つの回復期リハ病院が加わり,医療機関での実践例を積み重ねてきた2).
ここでは上記研究事業後の協力病院からのアンケートから,医療機関でMTDLPがうまく実践できなかった要因をいくつか挙げ,具体的内容とその対応について示す.
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