50巻記念企画
この10年の高次脳機能関連の作業療法
鈴木 孝治
1
Takaji Suzuki
1
1藤田保健衛生大学
pp.556-562
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200593
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はじめに
日本のOTの誕生は,1966年(昭和41年)3月に第1回理学療法士及び作業療法士国家試験が実施されたことに始まる.この国家試験に先立ち,1963年(昭和38年)に東京都清瀬市に日本で初のOT養成校(国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院)が設立されたこと,および,1965年(昭和40年)の「理学療法士及び作業療法士法」の制定がある.職能団体としての日本作業療法士協会(以下,協会)も第1回国家試験と同じ年の1966年に設立されている1).つまり,今年で満50歳である.同様に本誌も創刊から50巻を迎えることになった.
今回,この50巻記念の一環として,高次脳機能関連の作業療法について,直近の10年間,つまり2006年(平成18年)〜2015年(平成27年)までを振り返って,その特徴を述べることがテーマとして与えられたので,日本作業療法学会および関連諸学会と,学術誌『作業療法』への投稿論文の動向を中心に整理してみたい.
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