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特集 脳機能障害と作業療法—高次脳機能障害に焦点を当てて
—対応が難しい高次脳機能障害③前頭葉症状—前頭葉損傷例に対する病院での作業療法
Occupational therapy for patients with frontal lobe damage in hospitals:Lessons from two cases in a hospital
早川 裕子
1
,
中村 麻巳子
1
Yuko Hayakawa
1
,
Mamiko Nakamura
1
1横浜市立脳卒中・神経脊椎センター
pp.542-546
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200590
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Key Questions
Q1:病院では前頭葉障害に対してどのような作業療法をしているか?
Q2:前頭葉障害の評価にはどんな行動を観察することが有効か?
Q3:記憶障害のリハのベースとなる訓練とは?
はじめに
前頭葉損傷による高次脳機能障害は,運動の拙劣,保続,抑制障害,セットの切り替え困難,語の流暢性低下,注意障害,記憶障害,人格障害等,多岐にわたる.これらの障害は生活・人生全般に影響するため,長期的な支援を要する.
この支援の出発点は,多くの場合,脳血管障害や外傷等,脳損傷に対する治療とともに開始される病院でのリハである.本稿では急性期あるいは回復期から病院でかかわった2症例を提示し,前頭葉損傷後の高次脳機能障害に対する病院での作業療法について考察する.
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