特集 内部障害への作業療法—リスク管理に留意して
コラム:肺移植患者への作業療法
岡 佳純
1
,
福田 智美
1
,
松山 宜之
1
,
小川 加苗
1
,
堅山 佳美
1
,
千田 益生
1
1岡山大学病院
pp.243-244
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200507
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日本の肺移植は,1997年(平成9年),岡山大学病院(以下,当院)における生体肺移植で始まった.2010年(平成22年)の改正臓器移植法が施行されたこともあり,以降,脳死肺移植実施数も増加している.理学療法は全例介入しているが,作業療法は合併症等により治療や離床に難渋している例に追加処方される場合が多い.
当院で2015年(平成27年)までに肺移植術を施行された141例のうち,作業療法を追加処方されたのは8例であった.主な作業療法の目的は,①免疫抑制剤等の副作用による上肢の振戦や筋力低下改善,②全身持久性低下改善,③筋力低下や呼吸困難感によるADL障害改善であった.
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