Japanese
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特集 内部障害への作業療法—リスク管理に留意して
透析患者への作業療法
Occupational therapy for dialysis patients
柴田 薫
1
,
岩渕 久美子
1
Kaoru Shibata
1
,
Kumiko Iwabuchi
1
1公益財団法人 鷹揚郷腎研究所弘前病院
pp.238-242
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200506
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Key Questions
Q1:作業療法の対象疾患は?
Q2:透析患者が抱える問題とは?
Q3:作業療法の実施にあたって気をつける点は?
はじめに
2014年(平成26年)の糖尿病性腎症を原疾患とした透析導入患者は43.5%と第1位を占め,そのうえ,導入患者全体の平均年齢は69.0歳と高齢化を反映して腎硬化症が増加している1).
2011年(平成23年)に,上月正博理事長のもと,腎臓リハの普及と発展を目的として,「日本腎臓リハビリテーション学会」が医療関係者や研究者の職種を超えた学術団体として2)設立された.それ以降,透析中の運動療法に関する報告は増加したが,多くは比較的自立度の高い外来通院患者が対象であり,主にPTのかかわりである.また残念なことに,診療報酬制度に腎臓リハの項目のない現状は続いている.
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