学会・研修会印象記
第27回活動分析研究大会
長嶺 ふじ子
1
1大浜第二病院
pp.1041
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200369
- 有料閲覧
- 文献概要
去る2015年5月16日(土)〜17日(日)に,山梨県で第27回活動分析研究大会が開催されました.“風薫る5月”という表現がぴたりとくる銀杏の若葉が快い「アイメッセ山梨」が会場で,参加者は約1,000名,演題数は168題が設定されていました.発表分野は「Activity」,「ADL」,「IADL」,「上肢機能」,「応用歩行」,「高次脳機能障害」,「環境適応」,「コミュニケーション」,「臨床研究」の多岐に分かれ,臨床場面で必要な知識・技術の習得が全般的に可能な印象でした.
今年の大会テーマは「活動分析アプローチ」となっており,特別講演は活動分析研究会会長である山本伸一先生が務められました.講演は,研究会の27年間の振り返りからスタートし,その内容から研究会の知識・技術の層の厚さを実感致しました.折しも,今年は「生活行為向上マネジメント(MTDLP)」の導入により,生活行為についての分析能力と問題解決能力が社会からも求められています.そのような時代的背景の中,本研究会の取り組みの真髄はまさに生活行為の分析であり,発足当初からその点をターゲットとして一貫して取り組んできたという印象を,特別講演の中から感じられました.
Copyright © 2015, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.