学会・研修会印象記
第47回日本死の臨床研究会年次大会
西山 菜々子
1
1大阪公立大学
pp.70
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590010070
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2024年10月12日(土)・13日(日),第47回日本死の臨床研究会年次大会が,田巻知宏(北海道消化器科病院緩和ケア内科),梶原陽子(札幌南徳洲会病院看護部)両大会長のもと,北海道札幌市で開催された.
日本死の臨床研究会は1977年に創設された,この学問領域では日本で最も歴史のある学術団体である.日本初のホスピスが聖隷三方原病院に開所された1981年よりも以前に創設されたのだから,その歴史の長さがうかがえる.研究会の目的には「死の臨床において生命を脅かす病などの困難に直面する人や家族等にとって最適な援助の道を全人的立場より探求することを通して,研究・教育及び実践の発展と向上に努め,人々が死を受け入れ自分らしい人生を全うすることに貢献すること」が掲げられており,年次大会には「死の臨床」に携わる医療者だけでなく,宗教家,社会学者,教育者,患者団体等,さまざまな立場の参加者が集う.大会長を2名で務めるようになっていることや,互いの敬称を「先生」ではなく「さん」と呼び合うことが推奨されていることも特徴だと感じる.
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