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特集 地域包括ケアシステムの中でOTは何ができるのか
失敗しない地域ケア会議—作業療法士の役割とは
Failure-free community care conference : The roles of occupational therapists
佐藤 孝臣
1
Takaomi Sato
1
1株式会社ライフリー
pp.1013-1017
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200359
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Key Questions
Q1:地域ケア会議とは?
Q2:地域ケア会議で果たすべき作業療法士の役割とは?
Q3:地域ケア会議で効果的な助言とは?
はじめに
地域ケア会議は,高齢者個人に対する支援の充実と,それを支える社会基盤の整備とを同時に進めていく地域包括ケアシステムの実現に向けた手法とされている1).その地域ケア会議は介護保険法のもとに実施される.介護保険の基本理念とは何か.介護保険法の第1条は,介護サービスを提供する目的を,要介護者が「尊厳を保持し,その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう,必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行う」と規定している.ADL・IADLのできることとできないことの能力評価をして,できることは自身で行い,できないことを生活の中で,できるようにしていくことが介護保険の基本理念であり,ADL・IADLの向上を促しQOLの実現を目指す会議が地域ケア会議である.利用者本人が主体的な生活の実現を可能にすることも重要な目的である.今回はケア会議における目的と役割を通して,失敗しない地域ケア会議のポイントについて述べたい.
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