特集 地域で役立つOTになるために—高齢者のヘルスプロモーション編
コラム:地域保健領域と地域ケア会議
佐藤 孝臣
1
1株式会社ライフリー
pp.234-236
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202901
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はじめに
地域ケア会議が全国の自治体に広がり,個別課題から地域課題の抽出をして政策形成につなげている.その地域ケア会議に,多くのOTがかかわっている.現在実施されている地域ケア個別会議の目的は,「要支援者等の生活行為の課題の解決等,状態の改善に導き,自立を促すこと」1)である.これは,市町村事業である介護予防・日常生活支援総合事業(以下,総合事業)のうち「介護予防・生活支援サービス事業」の対象者が,事業対象者,要支援 1,2と軽度者が対象となっているので,地域ケア個別会議でも“要支援者等”を想定している.しかし現状としては,地域の実状に合わせ,さまざまな対象者に対応した地域ケア会議も開催されている.国が打ち出している「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施」においても,厚生労働省の資料に地域ケア会議等も活用と明記されている2).今回は地域ケア会議と総合事業を整理し,保健領域との連動性とOTの役割について述べてみたい.
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