講座 IT機器・ICTとリハビリテーション・第3回
—ICTと臨床業務①—ICTのエビデンスと実際
友利 幸之介
1,2
1社会福祉法人ユームツ会 青潮園
2NPO法人ADOC project
pp.932-940
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200339
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はじめに
ITとは,情報技術(information technology)の略称であり,情報処理,特にコンピュータ等の基礎あるいは応用技術の総称である.インターネット等の通信を含める場合はICT(information and communication technology)と呼ばれ,ほぼ同意語として用いられている.
近年,ベンチャーだけでなく大手企業が相次いでヘルスケア産業に参入しており,今後.医療福祉領域において,便利なITツールが増えていくことは間違いない.この流れは,生活支援を行うわれわれOTにとっても,大きな追い風といえる.しかしながら,ITの進化があまりに早すぎるため,われわれもそのポテンシャルを作業療法で十分に引き出せているとはいい難い.
本稿では,作業療法の現場で活用できそうなIT機器やアプリケーション(アプリ),ITに関連する研究をレビューしたうえで,われわれが開発した目標設定のためのアプリである,作業選択意思決定支援ソフト(ADOC)について概説する.
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