Japanese
English
症例報告
若年性認知症の人に対する訪問作業療法の実践—作業との結びつきを通したBPSDの軽減
Home-based occupational therapy for a person with early-onset dementia:Improvement of BPSD through engaging in occupations
越當 美智子
1
,
西田 征治
2
,
近藤 敏
2
,
高木 雅之
2
,
山西 葉子
2
Michiko Koshito
1
,
Seiji Nishida
2
,
Satoshi Kondo
2
,
Masayuki Takagi
2
,
Yoko Yamanishi
2
1NPO法人ちゃんくす
2県立広島大学
キーワード:
訪問作業療法
,
若年性認知症
,
なじみのある作業
Keyword:
訪問作業療法
,
若年性認知症
,
なじみのある作業
pp.447-452
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200224
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Abstract:若年性認知症の男性とその妻に対して,週1回11回の訪問による作業療法を行った.その男性が興味を示す活動や妻のニーズを満たす取り組みを行った結果,無関心,うつ等の認知症の行動・心理症状(behavioral and psychological symptoms of dementia:BPSD)が軽減し,男性は拒否的であったデイサービスの利用が可能となり,他者とのコミュニケーションの質が高まった.さらに妻は,介護面でも,夫を褒めることや,夫との生活を楽しむことが重要であることを再認識し,夫との生活の充実を図る方向へと変化した.一方,若年性認知症の人と家族,という同じ境遇の人同士の交流の場の創造,周囲の人々の若年性認知症についての理解を深める取り組みの必要性が課題として浮かび上がった.
Copyright © 2015, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.