連載 覗いてみたい!? 先輩OTの頭の中・第1回【新連載】
高次脳機能障がい者の自動車運転にかかわる中で—対象者の発言に耳を傾けながらみえてきたもの
酒井 英顕
1
1岡山リハビリテーション病院
pp.338-339
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200186
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はじめに
私は,脳神経・整形疾患患者が中心の急性期病院に7年勤め,回復期病院で4年目を迎えるOTです.今回のテーマである「高次脳機能障がい者の自動車運転」へのかかわりは,臨床2年目から始まりました.介入当初は,情報が整理されておらず,どのように対応したらよいのか試行錯誤の連続でした.対象者・家族とさまざまな教習所や運転免許センターに同行したり,改造車を自分で運転してみたり,改造の際に受けることができる助成金について調べてみたり,退院後の運転について数年後に追跡調査をしてみたり,OTがこの分野で何ができるのか,自分の目で現場をみることに重点を置き活動を行ってきました.このような経験を経て,今の私の頭の中があります.この第1回では,失敗体験を中心に話をさせていただき,その中で,何を学び,現在どのような工夫を行いながら対応をしているのかご紹介したいと思います.
はじめに,私が2年目に出会った対象者についてお話し致します.
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