連載 覗いてみたい!? 先輩OTの頭の中・第2回
高次脳機能障がい者の自動車運転にかかわる中で—対象者の発言に耳を傾けながらみえてきたもの
酒井 英顕
1
1岡山リハビリテーション病院
pp.430-431
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200217
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私が高次脳機能障がい者の自動車運転(以下,運転)にかかわりはじめて約10年が経ちました.10年前に比べると,この分野で飛躍的にOTがかかわる機会が増えてきたように感じます.以前は,医療機関が単独でかかわり完結していた状況にジレンマを感じていましたが,教習所等の他機関と協力し多角的に対象者にかかわることが増えてきた現在の状況は大変うれしく思っています.しかし,一方で教習所を利用して,危険・注意すべき場面を経験したにもかかわらず,発言・対応行動が変化しない対象者の話は依然多く聞かれます.
今回,教習所を利用したにもかかわらず,対象者・家族の認識改善に至らなかった事例を通じて,その原因を探っていく私の頭の中身を紹介したいと思います.
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