講座 作業療法研究と倫理・第3回
作業療法研究のための倫理の知識
吉川 ひろみ
1
Hiromi Yoshikawa
1
1県立広島大学
pp.216-220
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200154
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Key Questions
Q1:研究を利用する作業療法実践者の倫理とは?
Q2:作業療法研究者に求められる資質とは?
Q3:真実性を損なうことにより生じる害は何か?
他の専門職と同様にOTには,資格を得るための知識や技術に加えて,生涯にわたる倫理的行動が求められる.「知識と技術に関して,つねに最高の水準を保つ」(日本作業療法士協会倫理綱領第2条1),表1)ためには,研修を受けたり,研究プロジェクトに参加したりする必要がある.OTとしての日々の実践においても「知識と技能を専門職としての仕事に応用する際には,入手可能な最良のエビデンスにもとづいて行う」(世界作業療法士連盟倫理綱領2),表2)ことが求められている.本稿では,実践者の立場での倫理と,研究者の立場での倫理について述べる.最後に,倫理事例の分析の例を示した.
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