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特集 神経難病患者の在宅生活におけるリハビリテーション医療の役割
難病患者に関する介護保険専門員へのアンケート調査からの課題
Questionnaire survey of care managers on neurological intractable diseases and the issues
中馬 孝容
1
Takayo Chuma
1
1滋賀県立総合病院リハビリテーション科
キーワード:
神経難病疾患
,
在宅
,
リハビリテーション治療
,
ケアプラン
,
チーム医療
Keyword:
神経難病疾患
,
在宅
,
リハビリテーション治療
,
ケアプラン
,
チーム医療
pp.412-419
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033050412
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内容のポイント Q&A
Q1 在宅現場でのリハビリテーションの医療のとらえ方は?
介護保険専門員へのアンケート調査 1, 2)では,77%の者がリハビリテーションをケアプランに取り入れているようであった.また,介護保険によるリハビリテーション治療を利用していることが多いようであった.
Q2 リハビリテーション医療の目的は?
神経難病疾患による症状や障害は多岐にわたっており,これらに対するリハビリテーション治療が網羅的となる.その内容は,現状維持,基本的な動作の維持改善,歩行の安定,摂食嚥下の指導の順に多かった.
Q3 リハビリテーション治療の効果は?
リハビリテーション治療の効果について83.7%の者が効果ありと回答した 1, 2).特に「現状維持を図ることができた」「介護者の精神的,身体的負担が減った」と回答した者が多かった.
Q4 リハビリテーション医療の今後の課題は?
次の3点について早急に取り組む必要がある.1)患者家族への早期からの疾患に対する教育と,担当スタッフへの疾患や適切なリハビリテーション治療に関する教育.2)早期からチーム医療として連携した取り組み.3)患者家族ならびにスタッフへの精神的ケア.
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