特集 触法障害者・触法高齢者への支援と作業療法
コラム:一般刑務所での就労支援指導にかかわって
武藤 健大
1
,
木曽谷 武
2
1北見赤十字病院
2大江病院
pp.1121
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200011
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私たちは,同等規模の別々の一般刑務所で就労支援指導プログラムの一環として,SST(Social Skills Training)を実施してきた.武藤は,2007〜2011年(平成19〜23年)まで,木曽谷は2009年(平成21年)〜現在まで実施している.両者共に所属先でSSTを実施した経験があったが,刑務所での実施は初めてだった.
きっかけは,お互いにSSTでの先輩から誘いを受けたことだった.私たちがかかわりはじめたころは,刑務所でのSSTは全国的にも始まったばかりで,刑務所としても,私たちとしても手探り状態であった.ましてや受刑者に刑務官以外の者が直接指導すること自体が初めての試みであったと思う.
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