特集 触法障害者・触法高齢者への支援と作業療法
とびら
鶴見 隆彦
1
,
香山 明美
2
1法務省東京保護観察所
2宮城県立精神医療センター
pp.1089
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200003
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特集にあたって
本特集は,何らかの障害・高齢を抱え,生活能力の低さから生活に問題(生活困窮等)を抱え,また問題解決能力の低さや適切な支援につながっていないこと等により,触法行為に至った「触法障害者・触法高齢者」への支援やかかわりにフォーカスした.
触法障害者・触法高齢者の入所する刑事施設,いわゆる刑務所がどんな状況なのか,本特集で知ることになろう.「刑務所は社会を反映する」といわれ,特に社会の弱い部分が強く投影するといわれている.実際,新規に刑務所に入る方の約2割が知的障害者であり,受刑者のうち60歳以上の高齢者が約2割弱を占め,また満期釈放の高齢者の再入所率も非常に高い(いわゆる回転ドア現象).刑務所を見学すると,どこかの福祉施設を見学している印象をもつはずである(少なくとも筆者は強く抱いた.ぜひ見学に行ってほしい).
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