発行日 1953年1月15日
Published Date 1953/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907216
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“門松や,めいどの旅の一里塚,めでたくもあり,めでたくもなし”と皮肉つた一休和尚のような考え方はあまりまねたくありません。新年になつて,あらゆるものが一夜にして新しくなつたような感じ,いきいきと希望にもえる新しい生涯の一頁。やつぱり祝福すべきであると思います。
昨今は,自分の誕生日が来なければ年は一つ殖えないことになりましたが,日本の從来の長いしきたりでは,誰でも彼でも除夜の鐘が鳴りおわると同時に,年令が一つづつ殖えたものでした。12月31日生れの赤ちやんでも,1夜あけた元旦には2才になつていたのですから理屈にあわないようなこともありましたが,皆が揃つて一つづつ年をとるということは,又興味のあることでした。
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