Japanese
English
研究
重度認知症患者デイケアにおける家族教室非参加者の特性について
Why family caregivers did not participate in the psychoeducational program for family caregivers in daycare for people with severe dementia
菅沼 一平
1
,
上城 憲司
2
,
白石 浩
1
Ippei Suganuma
1
,
Kenji Kamijou
2
,
Hiroshi Shiraishi
1
1今津赤十字病院
2西九州大学大学院
キーワード:
重度認知症患者デイケア
,
家族介護者
,
心理教育
Keyword:
重度認知症患者デイケア
,
家族介護者
,
心理教育
pp.1065-1071
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100656
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Abstract:心理教育の一環として家族教室を実施している重度認知症患者デイケアでは,参加に積極的な家族介護者がみられる一方で,参加しない(できない)家族もみられる.家族教室非参加者の特性を明らかにすることを目的に,介護状況を横断的に調査した.家族主介護者51名を対象に質問紙調査を実施し,家族教室参加群,非参加群の比較検討をした.結果,非参加群は参加群に比べて,家族教室の必要性(p=0.034),症状悪化時における介護継続の意思(p=0.047),介護肯定感尺度(p=0.021)が有意に低かった.さらに非参加群は参加群に比べて,介護への満足感(p=0.003),介護役割への積極的受容(p=0.011)が有意に低かった.家族教室非参加者は家族教室の必要性や最終的な介護継続に否定的で,後ろ向きな義務感により介護を行っていることが示唆された.
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