講座 作業療法に必要なリスクマネジメントとフィジカルアセスメント【最終回】
リスク管理に必要なフィジカルアセスメント②
安田 貴光
1
,
山本 伸一
2
Takamitsu Yasuda
1
,
Shin-ichi Yamamoto
2
1男山病院
2山梨リハビリテーション病院
pp.1041-1046
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100648
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Key Questions
Q1.フィジカルアセスメントとは?
Q2.問診・視診・触診のポイントとは?
Q3.実際の評価-介入とは?
はじめに
近年,OT育成校の増加に伴い,OTの数も急増した.現在の有資格者は約7万人であり,2011年の日本作業療法士協会の資料によると,調査当時,6割以上が医療法関連施設に従事していた1).また,年間約5,000名のOTが誕生している.必然的に経験年数の若いOTの数も増え,有資格者数の3割以上が経験5年未満である.その一方で,作業療法に対する世間からのニーズは高く,より質の高い作業療法を提供する必要があり,OTの量よりも質(技量)が問われる時代であることを強く感じる.
本稿では,作業療法を実践するうえでの,視診・問診・触診等,フィジカルアセスメントの重要性を再考し,中枢神経系疾患のフィジカルアセスメントとその治療の一例を述べていく.
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