Japanese
English
特集 スポーツと作業療法
リハビリテーションで明るさを
Extroversion produced by rehabilitation
君島 淳二
1
Junji Kimijima
1
1国立障害者リハビリテーションセンター
pp.1002-1007
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100639
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Key Questions
Q1:リハビリテーションとスポーツの接点とは?
Q2:50年前に日本の障害者は何を感じたか?
Q3:2020年までに何を為すべきなのか?
元気に,そして明るく
この原稿の締切り日を無視したおかげで,6月中旬に横浜で行われた「第16回世界作業療法士連盟大会・第48回日本作業療法学会」の様子についてここに記すことができる.会員ではないので,最終日にオープンブース,ポスター発表会場,シンポジウム,市民講座等を巡った.内容の詳細は理解できないし,わからないが,何がよかったかと言えば会場の雰囲気がとても明るく,アットホームであったことだ.絶対数の少ないこの集団のよさだと思った.会員を増やそうと努力している協会には申しわけないが,量より質で,作業療法5カ年戦略は質的にみて功を奏したと評価してよいのではないだろうか.「人は作業をすることで元気になれる」(日本作業療法士会)という理念は,今回のテーマのスポーツにも通じることは論を俟たない.
若手たちにもぜひ知っておいてほしいとの思いから昔話から始めるが,2020年東京オリンピック・パラリンピックを成功させる秘訣は何かと問われれば,アスリートたちを含む国民全体を明るくすることだと答えたい.50年前の東京オリンピック時に日本全体は高揚していたが,少なくともわが国の障害者たちは明るくはなかったからである.元気になって,やる気と生きがいがもてれば,人は明るくなる.
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