学会だより 第52回日本検査医学会総会・第45回日本臨床化学会年会連合大会
明るい検査の展望を求めて
上平 憲
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科臨床検査医学
pp.349-350
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100061
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第52回日本検査医学会総会・第45回日本臨床化学会年会の連合大会が,濱﨑直孝九州大学教授と小野順子福岡大学教授の大会長のもと,発展目覚ましい九州の都・福岡市で2005年11月17~20日の4日間開催された.会場は福岡国際会議場で,2005年納めの大相撲・九州場所の開催されているアリーナに隣接し,開催日も大相撲などのイヴェントと重複したために宿泊施設の確保などに苦慮された方も多かったことであろう.
今回の連合大会のキャッチフレーズは「明日の検査をめざして」として,“今日の検査の充実”に根ざした“明日の明るい検査・ひいては明るい医療”を志向し,両大会長の日頃の持論が込められた企画となっていた.実際にプログラムを見ても,その意図がひしひしと感じられた.特別講演2題・教育講演6題・シンポジウム12題と過去に類を見ない豊富さと内容の学際化が見てとれた.しかし,このような学会主催者側の企画とは別にして,なんといっても,検査の現場・研究の現場からの一般演題の内容やactivityこそが,「明日の検査」のactivityを担うバロメーターであり,ひいては現実の検査室や検査医学・臨床化学の明日の明るさ・底力であると思う.今回の連合大会では,過去3回の連合大会の一般演題数が400題前後であったものが528題と飛躍的に伸び,また発表もすべて口演とされ,口演時間も8分,質疑時間4分と結構な時間が確保されていた.
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