Japanese
English
研究
脳卒中上肢機能的スキル評価尺度の構成概念妥当性と反応性の検討―回復期リハ病棟入院患者を対象として
Construct Validity of Evaluation Scale for Functional Skills Measure after Paralysis in subacute stroke patients
宮坂 裕之
1,2
,
近藤 和泉
3
,
富田 豊
1
,
山村 千尋
2
,
中西 千佳子
2
,
園田 茂
1,2
Hiroyuki Miyasaka
1,2
,
Izumi Kondo
3
,
Yutaka Tomita
1
,
Chihiro Yamamura
2
,
Chikako Nakanishi
2
,
Shigeru Sonoda
1,2
1藤田保健衛生大学藤田記念七栗研究所
2藤田保健衛生大学七栗サナトリウム
3国立長寿医療研究センター病院 機能回復診療部
キーワード:
脳卒中
,
上肢機能
,
評価尺度
Keyword:
脳卒中
,
上肢機能
,
評価尺度
pp.889-894
発行日 2014年7月15日
Published Date 2014/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100605
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Abstract:本研究は,われわれが考案した脳卒中上肢機能的スキル評価尺度(Functional Skills Measure After Paralysis:FSMAP)の構成概念妥当性の検証を行ったものである.対象は回復期リハ病棟に入院した脳卒中患者142名とし,構成概念妥当性の検証を行った.入退院時にFSMAPによる評価を行い,さらに退院時に主体的に上肢機能訓練を行っていない者に上肢全体,肩,肘~手指がそれぞれ回復したかどうかの質問紙調査を行い,FSMAPの変化と相関分析を行った.入院時FSMAPは20.5点で退院時は29.7点であった(p<0.001).また,FSMAPの変化と質問紙調査による相関分析では,上肢全体:0.65,肩:0.60,肘~手指:0.69であった(p<0.001).さらに,変化が期待できる群と期待できない群間での相関係数に差を認めた(p<0.001).この結果は構成概念妥当性の主要な要素である内容整合性,収束的妥当性および反応性の差が検証できたことを示している.
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