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特集 認知症の方への地域生活支援―これからのOTに求められること
市・地域包括支援センターとしてOTに期待すること―市直営地域包括支援センターの利点を生かした認知症施策の歩みから
Expectations for OTs from Community General Support Center managed by Tondabayashi-city:with an introduction of our dementia care policies
渡部 るり
1,2
Ruri Watanabe
1,2
1富田林市健康推進部高齢介護課
2富田林市第1圏域地域包括支援センター
pp.466-472
発行日 2014年6月15日
Published Date 2014/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100508
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Key Questions
Q1:市直営の地域包括支援センターの意義は?
Q2:医療と介護が連携するための道筋は?
Q3:地域包括ケアシステムにOTの出番はあるか?
富田林市と地域包括支援センター
富田林市は,大阪府の南東部,大阪都心部からは約20kmの位置にあり,古くから南河内の中心部として商業を中心に栄え,緑豊かな自然環境や,寺内町の街並みをはじめとする優れた歴史的文化遺産や伝統文化を有する郊外都市である.2013年(平成25年)1月末の人口は,11万6,724人で高齢化率は25.2%に達し,なお増加を続ける見込みである.また,介護認定率は19.4%で全国平均よりやや高い状況である.
富田林市は市内を3つの圏域に分け,それぞれに1カ所の地域包括支援センターを置いている.第1圏域は設置当初より市直営を維持し,市役所の高齢介護課の中に置いて基幹型の役割をもたせているのが特徴である.なお,本市では,地域包括支援センターの名前が難しいという市民の声を受け,親しんで憶えていただけるように,愛称を「ほんわかセンター」として広報に努めている(図1).
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