視点
「地域包括支援センター」に期待される役割と行政
森山 明
1
1魚津市地域包括支援センター
pp.798-799
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101672
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はじめに
社会保障費2,200億円抑制についてさまざまな議論がある中,医療制度改革,介護保険法改正,報酬改正がほぼ同時期に行われました.現場にとっては大変な見直しであったと思います.内容を見ると,医療では“地域医療連携”,“地域連携パス”,介護では“地域密着型サービス”“地域包括支援センター”など,「地域」「連携」がキーワードになっているようです.
さらに,地域包括ケア研究会では地域包括ケアシステムの構築が具体的に検討され1),地域包括支援センターの機能強化を図り,調整役としての役割が期待されています.
しかし,一方ではマンパワー不足が報告され2),「果たしてこれらの方針に対応できるだろうか?」という疑問も残ります.
そこで,今回提案されている事業等を踏まえて,地域包括支援センターと設置責任者である行政(市町村)について私見を述べてみたいと思います.
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