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特集 「参加」と作業療法
チームかなこの取り組み―重度重複障害児の社会参加:地域で共に育つこと
Efforts of“Team Kanako”:Social participation of children with severe multiple disabilities:Growing up together in the region
伊藤 直子
1
,
北村 惠子
2
Naoko Ito
1
,
Keiko Kitamura
2
1大阪発達総合療育センター
2チームかなこ
pp.130-136
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100406
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Key Questions
Q1:重度重複障害児の学校生活への参加支援のあり方とは?
Q2:子どものコミュニケーションの発達とは?
Q3:OTは,重度な障害児とその家族にどのような支援を行えるか?
はじめに
医療的ケアを必要とする重度重複障害児の就学は,さまざまな制約があり,本人や家族の想いをかなえることは難しい現状がある.今回紹介する佳那子さんは,重い脳障害といわれ,全身の麻痺,発作,低体温といった障害ももちながら,偶然にも転居により地域就学が可能となり,取り巻く環境のサポートにより進学を重ね,大学受験・聴講生としての通学を通じて多くの支援者を得,現在,地域で主体的な選択のできる25歳の女性として生活されている.この中でOTは今まで経験したことのない,子どもと,取り巻く環境との相互作用,コミュニケーション能力の飛躍的な展開をみる貴重な経験をした.誌面だけでは難しいが,お母様の協力を得てお伝えしたいと思う.
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