Japanese
English
研究
認知症疾患型介護療養病棟における疾患・状態別ユニットの効果―認知症の行動・心理症状(BPSD)と騒音レベルとの関連
Efficacy of units classified by disease and condition in a nursing care ward for the elderly with dementia:Relationship between behavioral and psychological symptoms of dementia and noise level
中野 小織
1
,
上城 憲司
2
,
泰 真実
1
,
天願 ゆきみ
1
,
納戸 美佐子
3
,
中村 貴志
4
Saori NAKANO
1
,
Kenji KAMIJOU
2
,
Makoto YASU
1
,
Yukimi TENGAN
1
,
Misako NOTO
3
,
Takashi NAKAMURA
4
1特定医療法人アガペ会 北中城若松病院
2西九州大学大学院
3西南女学院大学
4福岡教育大学
キーワード:
認知症高齢者
,
作業療法
,
ユニットケア
Keyword:
認知症高齢者
,
作業療法
,
ユニットケア
pp.1490-1495
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100366
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Abstract:本研究の目的は,①認知症疾患型介護療養病棟における疾患・状態別ユニットの効果について検討すること,②各ユニットを音(以下,騒音)の側面から検討し,認知症の行動・心理症状(behavioral and psychological symptoms of dementia:BPSD)の変化を測る一指標になり得るのかについて検討すること,である.対象者をAユニット(前方型認知症患者が中心の13名),Bユニット(医療管理を多く要する患者が中心の11名),Cユニット(BPSDの激しい患者が中心の18名)に設定して,BPSD評価(dementia behavior disturbance scale:DBD)と各ユニットの騒音レベルを測定した.結果,ユニット編成10日後にはすべてのユニットのDBD値は低下し,その効果はユニット編成20日後も持続した.騒音レベルは,Cユニットのみが低下傾向を示し,他のユニットに目立った変化は認められなかった.騒音レベルの測定はBPSDが著明な集団において,大声や介護抵抗等のBPSD測定の一指標になる可能性が示唆された.
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