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特集Ⅱ ひきこもり
ひきこもり者相談4年間の実践より―当事者および家族支援の実際
Practice for four years of social withdrawal person consultation:Fact of family support and the parties
楜澤 直美
1
Naomi Kurumisawa
1
1川崎市百合丘障害者センター
pp.888-893
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100215
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Key Questions
Q1:ひきこもりの方の支援のポイントは?
Q2:アウトリーチの実際とは?
Q3:ひきこもりの方の家族支援の考え方とは?
はじめに
ひきこもり相談は,「ひきこもり」という言葉で表現される状態が千差万別であり,その実態がとらえ難い相談である.ひきこもりの当事者(以下,本人)は,どのような思いで日々を過ごしているのか,支援を必要としているのか,余計なお世話なのか,本人自身から話を聞くまでは,実際のところよくわからない.多くの場合が家族相談からスタートするので,家族から語られる本人像を見きわめていくしかない.みえない部分が多く,即効性のある解決策を見いだし難い.そのため長期的な相談になりがちであり,支援する側も無力感や焦りが募る傾向が強い.
本稿では,支援現場での経験をもとに,ひきこもり支援を展開するうえで必要な配慮について,イメージ図や可視化するための表などを提示しながら,支援のあり方を論じていていきたい.
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