特集 各科における内視鏡下手術のトレーニング
泌尿器科における腹腔鏡手術の教育体制
松田 公志
1
,
内藤 誠二
1
,
寺地 敏郎
2
,
小野 佳成
3
1日本Endourology・ESWL学会
2日本Endourology・ESWL学会泌尿器腹腔鏡教育体制整備ワーキンググループ
3日本Endourology・ESWL学会技術認定制度審査体制整備ワーキンググループ
キーワード:
泌尿器科
,
腹腔鏡下手術
,
教育体制
Keyword:
泌尿器科
,
腹腔鏡下手術
,
教育体制
pp.278-281
発行日 2004年6月15日
Published Date 2004/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900497
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はじめに
わが国の泌尿器科に治療手段としての腹腔鏡手術が導入されて14年が経過した.腹腔鏡下副腎摘除術の開発や腹腔鏡下腎尿管手術の普及など目覚しい発展を遂げ,泌尿器科にとって腹腔鏡手術は欠かせないものとなった.2002年暮れの時点で日本泌尿器科学会が認定する専門医教育指定施設のうち,少なくとも20%で常勤医による腹腔鏡手術が行われており,新たに導入する施設が2000年以降に急増している.このような腹腔鏡手術の普及のなかで,いくつかの重大な合併症が発生して報道され,腹腔鏡手術の安全性をいかに担保するか,あるいは手術手技の教育体制をどのように整備するかが,学会だけではなく社会的にも大きな注目を集めている.
本稿では,日本Endourology・ESWL学会(以下,日本EE学会)が行ってきた泌尿器腹腔鏡手術に関する教育体制および今後の新しい企画を紹介するとともに,泌尿器腹腔鏡手術技術認定制度の審査体制の詳細について述べる.
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