教育セミナー 内視鏡外科(消化器)の技術認定に合格するための手術手技
臓器別基準;胆嚢
徳村 弘実
1
1東北労災病院外科
pp.346-350
発行日 2005年6月15日
Published Date 2005/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900611
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はじめに
低侵襲性と整容性において開腹胆嚢摘出術をはるかに凌駕する腹腔鏡下胆嚢摘出術(以下,LC)は,胆嚢結石症に対する第一選択治療となった.しかし,開腹手術に比し胆管損傷,血管損傷,術後胆汁漏などの合併症の増加や手術困難症例での手術時間延長,そして開腹移行など欠点も少なくない.これらの欠点を回避し本手術を成功裏に完遂するには,LCの基本手技を理解し習得することと経験を重ねることが重要である.これらの点を審査することが今回の技術認定の目的である.本稿では諸家の手技を参考にした本手術の基本手技を解説しながら,審査上のポイントを取り上げてみる(表1).
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