カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・38
肝・胆・膵・脾
急性胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術
徳村 弘実
1
,
梅澤 昭子
1
,
今岡 洋一
1
,
大内 明夫
1
,
山本 協二
1
,
松代 隆
1
Hiromi TOKUMURA
1
1東北労災病院外科
pp.137-142
発行日 1998年2月20日
Published Date 1998/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903095
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はじめに
急性胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術(以下,LC)はその初期のころは禁忌1〜3)とされたが,経験とともに試みられるようになった.しかし,本手術はLC手術困難例のほとんどを占め,実際に胆管損傷などの合併症や開腹移行が多いことなどが多数報告されている3〜11).現在もその手術時期,手技あるいは適応そのものも多く議論されている.本稿ではLC自験例の術中所見および手術成績から急性胆嚢炎合併例の特徴を検討し,手技の実際を述べる.そして,その問題点,手術時期および開腹移行について考察する.
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