特集 各科における内視鏡下手術のトレーニング
内視鏡下手術のトレーニングと一般外科手術のトレーニング
出月 康夫
1,2
1東京大学
2南千住病院
キーワード:
内視鏡下手術トレーニング
,
一般外科手術トレーニング
,
トレーニングシステム
Keyword:
内視鏡下手術トレーニング
,
一般外科手術トレーニング
,
トレーニングシステム
pp.288-290
発行日 2004年6月15日
Published Date 2004/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900500
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はじめに
手術を習得し,これに習熟するためには大変な努力と時間が必要である.「外科医は手術ができる内科医である」“Surgeon is a physician who operates”と言われるように,外科医は内科医と同等の疾病に対する知識と診療経験を持ったうえに,さらにその疾病治療のための手術をマスターしていなければならない.これは並たいていのことではない.
一人前の外科医になるためには10年はかかると言われるが,手術の対象となる疾患を的確に診断し,適応を判断し,術前準備を整え,手術を実施し,術後管理を行って患者を退院させるまでのプロセスを身につけるためには,外科のどの領域であっても,10年くらいかかる.さらに合併症や偶発症に対しても適切に対処することを学ばなくてはならない.外科医になることは容易なことではないのである.
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