特集 各科における内視鏡下手術のトレーニング
一般・消化器外科(basic procedures)における内視鏡下手術のトレーニング
山川 達郎
1,2
1京浜総合病院外科
2帝京大学医学部
キーワード:
内視鏡外科手術
,
基本術式
,
トレーニング
Keyword:
内視鏡外科手術
,
基本術式
,
トレーニング
pp.264-266
発行日 2004年6月15日
Published Date 2004/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900493
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はじめに
腹腔鏡下外科手術の適応は今や良性疾患のみならず,悪性疾患に対しても拡大されつつある.内視鏡下外科手術はCO2ガスの気腹下に,深度感覚が得られない二次元のテレビモニターに映し出された斜め上方からみた解剖を理解しながら,細くて長い特殊な鉗子類を用いて行う手術である.当然のことながら術者は,(1)解剖の理解,(2)乏しい臓器触知感覚の克服法,(3)目と手指協調運動の習得,(4)用いる器具の機能の理解とその扱い方に加え,(5)基本的な手術手技,すなわち,1)気腹法,2)ポート造設法,3)視野の展開法,4)基本的機器の使用法,5)?離法,切開・切離法,6)血管の露出法,7)止血法,8)結紮法,9)縫合法に習熟している必要がある,日本内視鏡外科学会は技術認定制度(案)1)を承認して,近く発足の予定であるが,まさに,これらの事項がその審査の重要なポイントになることは明白である.
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