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編集後記
北島 政樹
pp.502
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900182
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クリティカル・パス(CP)は1985年頃,ナースのKarenとZander(New England Medical Center)により開発されたものであり,これは米国の社会的医療背景の産物である.すなわち,1983年にDRG/PPSが導入され,医療ケアを標準化し,在院日数を少しでも短縮するために開発されたものである.今日では名称の混乱を招く恐れがあるので,あえて述べておくが,クリニカル・パスウェイが語源となるクリニカル・パスが頻用されている.
ナースから始まったこのようなCPを医師はどのように捉えているのだろうか.CPを成功に導くためには医師をいかに取り込むかがポイントであると数多くのナースの専門書に記載されている.本邦ではCPの知名度および認識は未だ低く,実効性のあるCPの作成,実践には医師の積極的な参加が必須条件であるが,現時点では認識度は十分とはいえない.
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