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編集後記
北島 政樹
pp.468-469
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426100090
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最近,教授選考委員会では医学雑誌のインパクトファクター(impact factor : IF)が取り上げられることが多い.しかし臨床系の選考の場合にはIFと診療技術とのバランスが常に問題になる.
小生,外科系教授の選考委員会のときに基礎系の教授に苦言を呈したことがある.「先生は病気になったときにIFで手術してもらいたいのですか,技術で手術を受けたいのですか」と.確か某大学では,IFの高い教授が選任されたが,手術の合併症が多く停年前に退職したという話を2,3聞いている.しかしながらIFの高い医学雑誌に掲載されることは医師である以上,誰もが望むことであり,手の届かないところにあるものに人は憧れるものである.
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