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編集後記
北島 政樹
pp.358
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900053
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1868年に,福沢諭吉が“今後,視学の器械,次第に巧を増すに従いて,子宮,直腸,又は,膀胱,胃の裏面の如きは,恰も口中を見ると一般にして……其の実況を写し見る可うざるものなきに至る可し”と予言しているが,食道まで観察・治療ができることは予想していなかった.しかし,最後に“医学は,外科より進歩す”とあり,一概に否定することはできないが,その炯眼には敬服する.
食道は,胃のような生理機能を有していない代わりに解剖学的に三腔に位置し,その治療の際にはアプローチが困難である.それ故に消化器外科学において最も難易度の高い手術といわれている.
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