手術テクニック
内視鏡下における下肢静脈瘤手術—内視鏡下不全穿通枝遮断術(ESDP)のポイント
白杉 望
1
,
松本 純夫
1
1藤田保健衛生大学第二教育病院外科
pp.245-248
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900035
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はじめに
一次性下肢静脈瘤によるstasis syndromeの治療では,不全穿通枝(incompetent perforatingveins:以下,IP)の処理が重要なポイントの1つである.これに対しては,従来Linton法に代表されるような筋膜下穿通枝結紮術が施行されてきたが1),手術創に伴う合併症(大きな創,創縁壊死・離開,それに伴う疼痛,入院期間の長期化)が問題であった.当教室では,手術侵襲,創部合併症軽減を目指して内視鏡下筋膜下不全穿通枝遮断術(endoscopic subfascial dissection of incompe—tent perforating veins:以下,ESDP)を施行してきた.本稿では当教室におけるESDPの手技を中心に述べる.
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