手術テクニック
結紮・縫合のポイント—胸腔鏡ガイド下肺葉切除・肺全摘術における血管と気管支の処理
加勢田 靜
1
1済生会神奈川県病院呼吸器外科
pp.140-141
発行日 1996年4月15日
Published Date 1996/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4425900023
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はじめに
われわれは,気胸1,2)や転移性肺腫瘍3)の肺部分切除術に胸腔鏡を積極的に導入してきたが,胸腔鏡や腹腔鏡のために新たに開発された器具や自動吻合器を有効に利用することにより,胸腔鏡ガイド下肺葉切除(VATS Lobectomy)や肺全摘術(VATS Pneumonectomy)4,5)も可能となった.胸腔鏡下の縫合術や自動吻合器の使用法などについて,基本的なことはすでにいくつかのテキスト6,7)で述べられているので,本稿ではVATSLobectomyやVATS Pneumonectomyにおいて,われわれの行っている血管や気管支の処理法について述べる.
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